デリケートゾーン(VIO)の臭いについて気になる女性も多いと思いますが、他人に相談をしたりクリニックに行くのは躊躇してしまうものです。
しかしながら男性への『女性のVIOで気になること』のアンケート調査では約37%の男性が「臭い」をあげています。放置をすると、好きな男性とのセックスの際に匂いが原因で嫌われてしまうなんてことにも。
デリケートゾーンの臭いはちょっとした生活習慣の見直しで改善できることもあります。この記事では女性のデリケートゾーンの臭いの原因や対処法、正しいケアの方法をご紹介します。
女性のVIOに関する男性の意識調査についてはこちら。
1.デリケートゾーンの臭いの原因
デリケートゾーンの臭いは尿の拭き残しのほか陰部の病気や体質などいくつかの要因が考えられます。デリケートゾーンは下着や衣服でつねにおおわれていて通気性が悪く温度が高いため実は菌が繫殖しやすい環境です。
デリケートゾーンの臭いを改善する方法をお伝えするまえに、まずは匂いの原因について知っておくのが大切です。
臭いの原因は大きく分けると4つになります。一つ一つ見ていきましょう。
・生理やおりもの
・陰部の病気によるもの
・すそワキガなどの体質
・陰毛(VIO)の未処理
生理やおりもの
女性の場合は生理やおりものに尿や汗が混ざって酸化し独特の臭いになります。
生理のときのナプキンやサニタリーショーツ、おりものパッドなどの着用で下着のなかは高温多湿で雑菌が繫殖しやすい環境になります。朝は大丈夫だったのに午後になると臭うのはこのせいかもしれません。
陰部の病気によるもの
先の説明のとおり下着のなかは高温多湿で蒸れる環境にあるため、通常でも臭いがちです。そのため気づかずに放置されることもあるかもしれませんが膣の炎症などによる病気が原因で臭っている場合もあります。
たとえば、膣カンジタなどは疲れがたまっていたりすると膣内の細菌環境がバランスを欠いてドロッとした白濁したおりものが出て悪臭の要因となります。
すそワキガなどの体質
ワキガは「わき」以外の陰部にも見られ、陰部のワキガを「すそワキガ」と言います。
「アポクリン腺」から発する悪臭をワキガと言います。アポクリン腺は身体のわきや陰部などに多く分布していて、人によっては独特の強い臭いを発することがあります。
アンダーヘア(VIO)の未処理
アンダーヘア(VIO)を伸ばしたままにしておくと、実は尿や汗が毛について残ってしまいます。毛についた尿や汗と混ざって酸化すると悪臭の原因となることがあります。
だいたい原因が分かったところで、臭いの対処法を知りたいわ!
にゃ、さっそく対処法を見ていくにゃ!
2.デリケートゾーンの臭いを改善する方法
デリケートゾーンの臭いは生活習慣を見直すことで改善できることも多くあります。まずは日常のちょっとした習慣を見直して臭いの改善をはかりましょう。
自分でできる臭いの対処法は以下の4つになります。ひとつずつ詳細を見ていきましょう。
・清潔に保つ
・蒸れを回避する
・セックスの前後はシャワーで清潔にする
・アンダーヘア(VIO)の処理をする
清潔に保つ
女性器は複雑な構造のうえ、アンダーヘアにより汚れがたまりやすく臭いの原因となります。お風呂やシャワーで毎日洗浄することはもちろんですが、暑い季節は下着の着替えを持ち歩いて取り換えるなどして常に清潔に保つことがおススメです。
生理のナプキンをこまめに取り換えることも大切です。生理のときは特にウォシュレットやデリケートゾーン専用のウエットシートを活用して清潔に保ちましょう。
蒸れを回避する
化繊の素材の下着やパンストなどは通気性が悪く蒸れやすくなります。
普段から下着は木綿など汗を吸って通気性が良い素材を選びましょう。サニタリーショーツは経血の漏れを防ぎますが、蒸れやすい素材で出来ていることが多いため可能なら着用を避けましょう。パンストやタイトなパンツなど密着する衣類の長時間の着用は避けましょう。
サニタリーショーツじゃなくても、コットン素材のお尻とお腹が隠れる大きさなら羽根つきナプキンを使えば経血の漏れは心配ないわ。綿の素材はサニタリーショーツより臭いが軽減するから快適よ。
セックスの前後はシャワーで清潔にする
あらゆる感染症は手洗いが有効と言われていますが、性感染症も例外ではありません。デリケートな部分を汚れた手で触ることでウイルスに感染する場合もあるからです。
セックスの前後は自分だけではなく、パートナーにもシャワーを浴びてもらうのはマナーとして習慣化しましょう。
睡眠をよく取る
寝不足は身体の免疫力を低下させる要因となります。免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなったり、膣内の常在菌のバランスが崩れて臭いの原因となる場合があります。
疲労が蓄積しないよう、普段から睡眠時間を十分確保するようにしましょう。
アンダーヘア(VIO)の処理をする
先にお伝えしたようにアンダーヘアは尿の拭き残しが汗などと混ざって悪臭の要因になります。
できるだけ普段から毛は短く処理をしておきましょう。医療クリニックや脱毛サロンなどに通って脱毛すると自己処理の手間が省けて楽になります。
アンダーヘアの自己処理の方法はこちら。
それでも臭いが改善しない場合
上記のように自分で対処をしても臭いが改善しないばあいは、感染症などの疑いがあるかもしれません。悪化する前に早めにクリニックを受診しましょう。
家や会社の近所などの婦人科クリニックに相談に行けば大丈夫よ!
次の章ではデリケートゾーンの正しい洗い方をくわしく解説するにゃ。
3.デリケートゾーンの正しい洗い方と保湿の方法
デリケートゾーンは複雑な構造ですのでナイロンタオルなどでゴシゴシ洗っても汚れが落ちないばかりか、肌荒れや乾燥にもなり兼ねなません。またデリケートゾーンは粘膜でできているため敏感な場所ですので、清潔にしたあとは保湿をすることで黒ずみなどの色素沈着も防げます。
まずは正しい洗い方を見ていきましょう。
デリケートゾーンの正しい洗い方
デリケートゾーンは石鹸やボディソープをしかっり泡立ててその泡で優しく洗います。まずはぬるま湯で全体を濡らして、そこに石鹸の泡を手のひらで優しくつけます。
前方から少しずつ後ろに向けて泡をつけます。泡をつけた後は手前のVラインを陰毛の根本まで指のはらでやさしく洗います。次にIラインを人差し指や中指の腹で溝や皺の間も力を入れずに優しく洗います。最後に肛門の周りも同様に洗いましょう。
膣のなかは洗浄の必要はありません。石鹸で洗ってしまうと、膣内の細菌バランスが崩れてしまいバリア機能が低下して逆に雑菌が繁殖してしまうことにもなりかねません。
洗ったあとは、ぬるま湯で石鹸が残らないようにゆすぎましょう。
ちゃんと洗ったあとは、どうしたら良いの?
保湿が大切なんだにゃ!
デリケートゾーンの保湿の方法
デリケートゾーンのお風呂上がりの保湿は意外に抜けがちですが、顔や手足と一緒でデリケートゾーンも乾燥します。乾燥から黒ずみや色素沈着のトラブルにまで発展する場合もありますのでお風呂上がりの保湿は忘れずに行いましょう。
乾燥や黒ずみを防ぐデリケートゾーン専用のクリームがおススメです。トラネキサム酸配合の美白効果があって刺激が少ない優しいクリームも販売されています。
専用クリームはお風呂上がりの清潔な状態でパール大くらいのクリームをIラインやひだなどに指の腹で優しく塗布します。
4.まとめ
ここまでデリケートゾーンの臭いの原因や対処法をご紹介してきました。
デリケートゾーンの臭いは生活習慣を見直すだけで改善する場合も多くあります。まずは自分でできることから始めていきましょう。