医療脱毛で扱っている脱毛機には、レーザー波長が熱破壊式のものと蓄熱式のものに別れます。
ちまたでは「蓄熱式は脱毛効果が薄い」や「熱破壊式と蓄熱式、どちらも効果は同じ」など情報が色々あって、結局どちらが正しいか分からなくなってる方も多いでしょう。
そこで、この記事では改めて熱破壊式と蓄熱式のどちらを選ぶべきかの疑問について徹底リサーチをしました。
これから医療脱毛を検討している方は、ぜひ読んで参考にしてもらえると嬉しいです。
1.熱破壊式と蓄熱式レーザーの違い
熱破壊式と蓄熱式レーザーの違いを説明します。
脱毛のメカニズムの違い
熱破壊式はレーザーが毛の黒いメラニン色素に反応して、毛根部にある毛乳頭を熱で破壊して毛の産生を抑えます。
一瞬で高出力の熱をピンポイントで送るため、ショット式とも言われています。
ゴムではじいたような痛みや熱を感じてしまう特徴もあります。VIO脱毛は特に毛が太くて皮膚が繊細で痛みが強く出る傾向があります。
昔からクリニックの脱毛で使われている脱毛機ですが、これが医療脱毛は痛みが強いのがデメリットと言われている所以です。
他方、蓄熱式は比較的最近出てきた脱毛機に採用されているレーザー波長です。
低いエネルギーでそこまで高くない温度のレーザーを1秒間でダダダ…と連打するしくみです。
メラニン色素に反応して毛根部にに熱を届けるのは熱破壊式と同じですが、毛根部にある「バルジ領域」を破壊して脱毛効果を促進する点が異なります。
「バルジ領域」とは、毛を作る毛乳頭に指令を出す組織ですので、この司令塔を破壊することで毛乳頭から毛が作られなくなる仕組みです。
痛みは軽く、温かみを感じる程度で医療脱毛のデメリットである「痛み」を補っています。
熱破壊式と蓄熱式それぞれの脱毛機は?
熱破壊式はジェントルシリーズが代表的な脱毛機です。
同じレーザー波長でも、脱毛機によっては温度の上がり方がマイルドだったり仕様が多少違う部分もあります。
蓄熱式はメディオスターが代表的な脱毛機です。
抜け初めは蓄熱式の方が時間がかかる傾向があります。理由は、その脱毛のメカニズムにあります。
蓄熱式は毛を産生する毛根部に指令をおくる組織であるバルジ領域をターゲットにしています。バルジ領域が破壊され、次に毛根部が毛を作らなくなるステップを踏むため時間がかかるとされています。
ですが、3か月ごとの毛周期で見た場合は毛の減り方は熱破壊式と大きく変わりません。
レーザー波長 | 熱破壊式 | 蓄熱式 |
主な脱毛機 | ・ジェントルマックスプロ ・ライトシュアデュエット |
・メディオスター ・ソプラノチタニウム |
抜け初めの期間 | 2-3週間で毛が抜け始める | 3-4週間で毛が抜け始める |
出典:CANDELA
出典:Asclepion Laser Technologies
熱破壊式と蓄熱式の脱毛効果の違いは?
熱破壊式と蓄熱式の効果については同じというものと、熱破壊式が効果があると言ったものもあり、情報が錯綜しています。
当サイトで調べた限りですが、長期的に見ると脱毛効果は同じように得られるものの、蓄熱式に関してはまだ新しい機種であるため学術的な論文を調べると臨床試験における追跡調査が不十分で確実に効果があるとは言い切れないというのが結論でした。
なんだか、モヤモヤする結論になってしまいましたので、実際に脱毛を受けた人たちのネットの口コミなどで効果のほどを検証してみました。
2.蓄熱式の脱毛効果についての口コミ
ネットの口コミでは熱破壊式と比べて蓄熱式があまり効果が無いというのが目立ちます。
VIOは高校の頃蓄熱式5回やって今熱破壊式2回終えたところだけどうっすいのしか生えてこない。私は蓄熱式はあんまり効果なかったけど熱破壊式の威力がすごい。
— 𝐌𝐢𝐲𝐮🌷 (@___miyu_xxx) March 22, 2022
VIO脱毛難民だった私。エステ脱毛15回、蓄熱式は1回、ダイオードなど医療レーザー合計8回これでやっっっと半分くらいかな…道のり長すぎ……!と思っていたところジェントルマックスを2回受けたらあっさり効果でた。もったいなかった。残りのVIOはジェントルシリーズにする…!体はライトシェア……!
— ハル (@haaruu2021) March 2, 2022
その日に空いている脱毛機でテキトーに対応する大手クリニックの看護師さんが「蓄熱式や光脱毛機より単発式のレーザー脱毛機の方が断然効果でてる」って言ってた。
嘘言えない性格だったみたい。
クリニック公式はともかく現場の実感はそんな感じ。#脱毛 #医療脱毛— 六條かげり (@datumoushon) March 25, 2022
この口コミの傾向を受けて更に複数のクリニックの主張を深堀してみました。
すると、蓄熱式でも同様の脱毛効果があると謳っているクリニックでは、「きちんと施術をすれば効果が出ている」と主張しています。
3.蓄熱式は施術者の技術で結果が左右する
蓄熱式は、施術者の技術ややり方により脱毛効果を得られているクリニックもあるため一概に効果が無いとは言えません。
熱破壊式と蓄熱式レーザーのどちらも採用しているクリニックのサイトには、同クリニックの患者さんの脱毛効果を見ていると、蓄熱式もきちんと施術をすれば効果が出ていると主張していました。
ピンポイントで瞬時に狙ったところに熱を届ける熱破壊式と異なり、蓄熱式は低いエネルギーで低温のレーザーを照射するため、熱を毛根部にしっかり届けるため脱毛したい箇所を丁寧に何度か繰り返しレーザーを当てる必要があります。
ですが、研修が不十分だったり、予約枠の時間が短いため早く終わらせるために、例えば3回当てるところを省略して2回などと手抜き照射などをすると効果が得られない可能性が考えられます。
4.熱破壊式と蓄熱式を選ぶ際のポイント
熱破壊式と蓄熱式が同じ効果を得られる前提に立つと、それぞれの利点を活かした脱毛ができれば一番良い選択と言えますよね。
そこで、この章では熱破壊式、蓄熱式におすすめの人や、クリニックを選ぶ際のポイントなどを解説していきます。
自分にあった脱毛方法を選ぶ
当サイトが考える、それぞれにおすすめの特徴をまとめした。
痛みに弱い人
アトピーや敏感肌の人
早く効果を実感したい人
毛が太くて濃い人
扱っている脱毛機でクリニックを選ぶ
熱破壊式、蓄熱式どちらの脱毛機を採用しているか事前に確認しましょう。
両方扱っているクリニックもあるので、自分の希望で機械を選べるかなどの詳細は無料カウンセリングで確認しましょう。
施術がちゃんとしているクリニック選ぶ
蓄熱式の場合は、クリニックや担当者により脱毛効果を得られない可能性が出てきますので、クリニック選びは大切です。
予約が取りづらくて枠がぎっちりだったり、効果が無かったという口コミが多いクリニックは、前述の理由で蓄熱式脱毛機を上手く使いこなしていない可能性があります。
リサーチをきちんとしましょう。
5.まとめ
熱破壊式と蓄熱式にはどちらも利点があります。効果を実感できるのは技術にも関わってくるのは正直あります。
脱毛機選びだけでなく、クリニック選びもきちんとして満足のいく脱毛するために参考になれば幸いです。